■輸入者および販売者情報
社名:有限会社モトアシストジャパン
住所:埼玉県川口市木曽呂16-2
■物質の特定
区分:劇物(毒物劇物取締法による区分)
名称:硫酸(鉛蓄電池用電解液)
濃度:20%〜50%
■危険・有害性の分類
分類の名称 :分類基準に該当しない。
危険性 :充電をすると水素ガス及び酸素ガスが発生するので,火気を近づけると引火爆発の危険性がある。
有害性 :電解液を皮膚などにつけるとやけどを起こし,目に入ると失明することがある。
環境への影響 :電解液で濃度の高いものは生物に影響を及ぼすことがある。
■応急処置
電解液(ミスト)を吸入した場合:新鮮な空気の所に移し,医師の治療を受けること。
電解液が目に入った場合:少量でも目に入った場合は,直ちに多量の水で洗眼し,速やかに眼科医の治療を受けること。
電解液が皮膚に付着した場合:直ちに多量の水で洗い流した後,石けんで十分に洗うこと。また,やけどのおそれがある場合は速やかに医師の治療を受けること。
電解液を飲み込んだ場合:直ちに口の中を多量の水で洗った後,水を多量に飲ませて速やかに医師の治療を受けること。
一旦飲み込んだ電解液や水は,吐き出させないこと。また,中和処理などの行為は行わないこと。
■予想される急性症状及び遅発性症状:腐食性、灼熱感、咽頭痛、咳、息苦しさ、息切れ、発赤、痛み、水泡、重度の皮膚熱傷、重度の熱傷、腹痛、ショック又は虚脱。
医師に対する特別注意事項: 肺水腫の症状は2〜3時間経過するまで現れない場合が多く、安静を保たないと 悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。
■火災時の措置
この製品自体は、燃焼しない。 周辺火災に応じて適切な消火剤を用いる。
特有の危険有害性: 加熱により容器が爆発するおそれがある。火災によって刺激性、腐食性又は毒性のガスを発生するおそれがある。
特有の消火方法: 危険でなければ火災区域から容器を移動する。火災発生時、できれば霧状の水を放水する消火器を使用する。
ホ−スで放水する場合は、水圧に十分注意して消火する。霧状の水、泡、粉末消火剤等が有効である。
消火後も大量の水を用いて十分に容器を冷却する。周辺火災の場合、移動可能な容器は速やかに安全な場所に移す。
消火を行う者の保護: 消火作業の際は、適切な空気呼吸器、化学用保護衣を着用する。
■電解液漏出時の処置
電解液が漏出した場合 :重炭酸ソーダまたは消石灰で中和し,多量の水で洗い流すこと。(保護眼鏡,保護手袋,ゴム長靴などの保護具を着用すること)
■取扱いおよび保管上の注意
取扱い :バッテリには火気を近づけないこと。端子間をショートさせないこと。充電は換気の良い所で行うこと.。保護眼鏡,保護ゴム手袋などの保護具を着用すること。
保管 : 高温,高湿,雨露,直射日光を受ける所や有害なガス,液滴,粉塵が発生・進入及び水没のおそれのない場所に保管すること。
火気のない場所に保管すること。容器を密閉し他のアルカリ薬剤と区別すること。
■暴露防止措置
容器を転倒させたり、落下させたり、強い衝撃を与えたりして漏出させないよう、14項 輸送上の注意を厳守すること。
■物理的及び化学的性質
物理的状態、形状、色など: 無色透明の吸湿性液体 臭い: 無臭(常温) 融点・凝固点: -40℃以下 沸点、初留点及び沸騰範囲: 約112℃ 比重(密度): 1.280〜1.360(20℃) 溶解度: 水に混和、アルコールに可溶
■安全性及び反応性
安全性: 水と急激に接触すると多量の熱を発生し、酸が飛散することがある。水で薄めて生じた希硫酸は、各種の金属を腐食して
水素ガスを発生し、これが空気と混合して引火爆発することがある。
塩基、可燃性物質、酸化剤、還元剤、水と接触すると、火災や爆発の危険性がある。吸湿性がある。
危険有害反応可能性: 多くの反応により火災又は爆発を生じることがある。強力な酸化剤であり、可燃性物質や還元性物質と反応する。
強酸であり、塩基と激しく反応し、ほとんどの普通金属に対して腐食性を示して引火性/爆発性気体(水素)を生成する。
水、有機物と激しく反応して熱を放出する。
避けるべき条件: 加熱すると、刺激性又は有毒なヒュームやガス(イオウ酸化物)を生成する。
混触危険物質: 可燃性物質、還元性物質、強酸化剤、強塩基、混触危険物質などとの接触に注意する。
危険有害な分解生成物: 燃焼の際は、イオウ酸化物などが生成される。
■有害性情報
危険・有害性の分類項に準じる。
■環境影響情報
危険・有害性の分類項に準じる。
■廃棄上の注意
残余廃棄物 廃棄の前に、可能な限り無害化、安定化及び中和等の処理を行って危険有害性のレベルを低い状態にする。
強酸性であるため、アルカリで中和した後処理すること。
廃棄においては、政令で定める技術上の基準に従わなければ廃棄してはならない(毒物及び劇物取締法第15条の2)。
関連法規並びに地方自治体の基準に従うこと。
余った電解液は10倍以上の水に入れ希釈し消石灰Ca(OH)2で中和し大量の水で希釈する。熱を発する。
消石灰は肥料用、運動場のライン引きとして一般に手に入ります。(硫酸に水は入れない。必ず水に硫酸を入れる)
■運送上の注意
他の物質との混載はなるべく避けること。
陸上輸送:労働安全衛生法、毒物及び劇物取締り法の輸送について定めるところに従うこと。
海上輸送:船舶安全法の定めるところに従うこと。
航空輸送:航空安全法の定めるところに従うこと。
■労働安全衛生法 名称等を通知すべき有害物(法第57条の2、施行令第18条の2別表第9)(法令番号 第613号)
腐食性液体(労働安全衛生規則第326条)
特定化学物質第3類物質(特定化学物質等障害予防規則第2条第1項第6号)
毒物及び劇物取締法 劇物(法第2条別表第2)
船舶安全法 腐食性物質(危規則第2、3条危険物告示別表第1)
航空法 腐食性物質(施行規則第194条危険物告示別表第1)
大気汚染防止法 特定物質(施行令第10条)
■その他
なし
以上
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